天気のなんでも情報ブログ

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東京の2月の天気・天候について

東京の2月の天気・天候は1月同様に晴れて乾燥する日が多いです。ただ中旬頃から次第に暖かくなる日や天気が崩れる日が増えてきて、真冬から少しずつ春に向かっていく季節になります。また1年で一番雪の降りやすい季節にもなります。

 

【天気】

旬ごとの天気出現率は以下のようになっています。

      晴れ  曇り  雨  

2月上旬  67.0%    8.3%   10.0%    14.7%

2月中旬  62.7%   12.0%   11.0%   14.3%

2月下旬  63.3% 10.8%   15.4% 10.4%

上旬は晴れの割合が多くなっていますが、中旬・下旬になると晴れの割合が減って、中旬は雪、下旬は雨の割合が多くなります。

 

 【気温】 平均 最高 最低

千代田区

2月上旬 5.2℃ 9.8℃ 1.3℃

2月中旬 5.7℃ 10.4℃ 1.8℃

2月下旬  6.3℃ 10.9℃ 2.2℃

・八王子市

 2月上旬 3.4℃ 9.3℃ -1.9℃

2月中旬 4.1℃ 9.9℃ -1.1℃

2月下旬 4.9℃ 10.5℃ -0.4℃

千代田区など東京都心では最低気温は1~2℃くらいまで下がり、最高気温は10℃前後となります。多摩地方ではそれよりも低く、八王子の最低気温は氷点下となります。下旬に向かって少しずつ気温は上向いていきます。

【その他】

 2月になると1月に比べて天気の崩れる日が多くなっていきます。それは低気圧が通過する頻度が高まるためですが、その低気圧が通過するコースによって、気温は大きく変わっていきます。

日本海を低気圧が通過するパターン

日本海を進む低気圧に向かって南風が吹き、気温が大きく上がるパターンです。天気の崩れも小さめで、雨が降らないケースもあります。強い南風が吹くと「春一番」となることもあります。

②本州南岸を低気圧が通過するパターン

日本の南を進む低気圧に向かって北風が吹き、気温が大きく下がるパターンです。冷たい雨や雪が降り、低気圧の発達の仕方と気温次第では大雪となることがあります。

日本海と本州南岸の2つ低気圧が通過するパターン

日本列島を挟むようにして低気圧が進むこのパターンになると、冷たい雨が降って北風も強まり荒れた天気となる恐れがあります。低気圧が猛烈に発達することあります。

 

【まとめ】

・晴れて乾燥する日が多いが、1月に比べると雨や雪の降る日がやや多くなる。

・下旬に向かって気温が少しずつ上向いて、春へと向かう季節。

・気温は都心では最高10℃、最低2℃、多摩地方では最高10℃、最低-1℃程度。

・低気圧が通過するコースによって、天気と気温が大きく違ってくる。